2018年第18回学術大会「大動脈解離による人工血管交換手術を4週間で回避できたケース」

2018年1月13,14日に開催された第18回JPHMA学術大会でステージ発表しました

症例のご紹介です。

近年、日本人の死亡原因は、第1位がん、第2位心疾患、第3位肺炎、

第4位脳血管疾患で、循環器系の疾患が上位2つを占めています。

今回ご紹介する症例は、「大動脈解離」という疾患で、やはり循環器系です。

なんらかの原因で大動脈の内側の内膜に裂け目ができ、

外側の中膜へ血液が入り込んで大動脈が裂け、新たな血液の流れ道により

血管が膨らんだ状態を解離性大動脈瘤(大動脈解離)といいます。

破裂の危険性を伴うため、即人工血管に交換する手術が必要なケースもあります。

その大動脈解離の手術を回避できるほどに、4週間で血管の太さが縮小改善したこと、

そして、心疾患の検査で行うCTスキャンの造影剤により腎不全となり、

人工透析になる可能性も回避できた症例を、レメディー投与後のクレアチニン数値を

ご紹介しながら解説します。

コングレス写真1

 

 

 

 

 

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  • PPT1:

東京都練馬で日本ホメオパシーセンター練馬平和台を運営しております片上敦子です。

ご紹介するのは、解離により膨らんだ大動脈の血管が縮小して、手術を回避できた64歳男性の症例です。

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まず、大動脈解離とはどのような疾患なのでしょうか。

動脈の血管でもっとも太い大動脈は、高い血圧に耐えられるように3層構造になっています。

その大動脈の内膜が裂けて血液が入り込み、新たな血液の流れ道によって血管が膨らんだ状態を、大動脈解離といいます。

この症例のクライアントさまは、61歳のときに即時破裂の危険を伴うスタンフォードA型・図左の大動脈解離になり、人工血管に交換する手術を行いました。

2年半経過し、術後の動脈の口径が5㎝以上に膨らんだため、今度は背中側の大動脈が裂ける、図右のスタンフォードB型の手術の可能性を指摘されました。

大動脈の正常口径は2.5㎝~3㎝です。担当医には5㎝以上で手術と告げれました。

その2回目の手術をなんとか回避したいというのが相談内容でした。

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さて、まずは家族の病歴とタイムラインです。

彼の父は腹部大動脈瘤、肺がんで他界、母は多発性脳梗塞で他界していて、両親ともに循環器系が弱い家系であることがわかります。

次に注目したいのは、天然痘ワクチンを数回接種した年代だということ。彼は4回も接種しています。

そして喫煙歴。17歳から61歳まで毎日30本というヘビースモーカーでした。

一般的に動脈解離の主な原因のひとつに喫煙が挙げられています。

スライド4 PPT4:54歳で仕事を退職し、起業し、ストレスが多い毎日でした。

そして61歳のとき、大動脈解離となり、人工血管交換手術を受けました。 この手術後、急性腎不全となり、一生人工透析か、と思われたところ1つのレメディー投与後に自力排尿できるようになり、人工透析を免れました。こちらはのちほどクレアチニンの数値とともに詳細をご紹介します。

 

スライド5 PPT5:タイムラインの続きですが、

1回目の術後2年半経過し、交換した人工血管先の下行大動脈中間部の口径が膨らみ、4週間後の検査で5㎝以下になっていなければ、

再手術の可能性を示唆されたという流れになります。

 

 

スライド6 PPT6:では、先ほどの急性腎不全から人工透析を免れたレメディーとその経過をクレアチニンの数値を追いながら説明します。

循環器の手術では、術前にヨード造影剤を入れたCTスキャンの検査を行うのが一般的です。

このクライアントさまも9月5日にヨード造影剤を血中に投与し、CT検査後、10時間超える大手術。

しかし9/8に再手術となり、その後急性腎不全で全身浮腫。夕方から人工透析となりました。

4日後9月12日には週3回の透析となり、「3週間以上透析が必要になると慢性化して一生透析が必要になる可能性あり」と説明されました。

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2週間後、尿を自力で100ccほど出せるようになりますが、まだクレアチニン値は6台。担当医から数値3くらいまで透析必要と言われました。

人工透析開始から、25日経過した10月3日。まだクレアチニン値は5台で。尿は一日に400ccしかでません。

人工透析開始から3週間以上たち、もう一生人工透析かもしれないと思われたところで、クライアント様である奥様から、相談がありました。

そこで、CTスキャンの造影剤がヨードであることを確認し、IOD12Xの砂糖玉を1粒、毎日水に溶かして随時与えることをアドバイスしました。

術後ほぼ1カ月経過した10月7日の昼からIod12Xを投与開始。

グラフをご覧ください。

7日夕方から手の平の発疹がひどくなり、夜中大量の寝汗がでたそうです。そして翌朝から尿量が増え、一日に約1200cc出せるようになりました。

さらに翌日には尿量が更に増え、約1500ccに。クレアチニン値は一気に3台へ下がり、この時点で人工透析から離脱できました。

そしてIod投与から5日目にはクレアチニン値は2台に。

投与1週間後10月14日にはクレアチニン値1.77。

グラフをご覧いただければわかるように、その後日を追うごとに数値は下がり、10/26には無事に退院することができました。

このように腎不全の原因としてヨード造影剤の影響が大きいと考えられる場合は、排出を促すIOD12Xが効果的と思われます。

結果、発熱、発汗と発疹という好転反応後、自力排尿量が増え、クレアチニンの数値も下がりました。

スライド8 PPT8:

では次に大動脈解離の改善についてお話します。

第1回目相談会は2017年4月17日でした。

まずTBRを行い、このような項目を入れ一番に上がった、SULPHと9番目に上がったTHUJを選択しました。タイムラインでもありましたように、彼は天然痘ワクチンを4回も接種しています。

 

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TBRのルーブリックにはワクチンに関する項目がありませんが、もしあればTHUJはもっと上位だったのではないかと思います。

QXマシンスキオの測定では、問題点の1番に天然痘ワクチンが出ていました。

 

 

スライド10 PPT10:

由井学長考案の3次元処方に基づき、

処方は、朝に抗疥癬Sulph、マヤズムは、血管肥大傾向MEDと解離傾向にSYPH。

夜にLed、Thuj、Bar-Cです。

リーダムはワクチンの接種、手術で針や管を何度も刺したダメージに。

BAR-Cは父親も動脈瘤、母親も多発性脳梗塞という家系的循環器の問題。BAR-Cはロビンマーフィーのレパートリーで大動脈瘤のレメディーです。

随時のレメディーのコンビネーションはこちらです。

マザーチンキにもTHUJを選択。会社起業の責任とストレスにAur、長期間にわたる喫煙の害にTabとNicot。バナジープロトコルの大動脈瘤のレメディー、ARNとHAMも活用しました。

さて、上記レメディーを取り始めて4週間後CT検査が行われました。この検査で大動脈の口径が改善していないと再手術を行なければなりません。

スライド11 PPT11:

しかし結果、大動脈が肥大し解離した部位は5.12㎝から4.18㎝まで細くなったので、手術は見送られました。

4週間で9.4㎜も縮小しました。

そして3回目の相談会後の、7月25日の検査結果では4.0㎝と、さらに細くなりました。

朝・晩の処方レメディーは、1回目と同様で、ポーテンシーを1つずつ上げているのみです。

スライド12 PPT12:

こちらは大動脈の口径が縮小する様子をグラフにしたものです。

9月26日のレントゲン検査では「大動脈の接続口径が小さくなっているので、次回はレントゲン、採血は不要です」と言われました。

11月28日の検診では、希望により血液検査を実施したところ、血圧も安定し、大動脈の口径を35㎜以下にしてきたいという当初の目標値をクリアし、手術の可能性はなくなりました。

次回の検診は1月末ですが、「CTは不要、超音波検査だけでよいでしょう。血液検査も不要」ということで、担当医もとても喜んでいたということです。

結果的に、4週間で9.4㎜大動脈の口径が縮小しただけでなく、その後も回を追うごとに縮小しつづけ、約7か月で35㎜という目標をクリアすることができました。

スライド13 PPT13:

最後に考察ですが、レメディーの作用では、やはりTHUJ、BAR-C、LEDが功を奏したのではないかと思われます。

クライアント様ご自身もこのように生活習慣を大幅に改めてくださり、運動も水中歩行からはじめ、今では週2回のテニスを楽しむほどに回復されています。

スライド14 PPT14:

3回目の相談会後に、尿中に結石がかなり排泄され、造影剤の投与や手術による投薬で負担がかかった腎臓が浄化されてきました。

今後の再発防止には、インナーチャイルドの癒しや先祖のカルマ解消の必要性のお話をすると、般若心経や祝詞を読経や、遠方の祖父母の墓供養を率先して行い、今後もさらなる改善が期待できそうです。

以上となります。ご清聴ありがとうございました。