今日はワンちゃんの体験談をオーナー様が書いてくださった
ので、みなさんにご紹介したいと思います。
モモちゃん(犬・メス・犬種パピヨン・10歳)
心臓疾患(僧帽弁閉鎖不全症)による症状の改善のケースです。
体験談はクライアントさまの原文ほぼそのままを掲載しています。
*このブログで使用されている文章や写真等を無断で複写、
転用、転載、リンクすることを堅く禁じます。
「心臓疾患などで体調不良だったモモが見違えるほど元気を
回復するまでの1年半にわたるホメオパシー体験を書かせて
いただきます。
2012年9月(8歳)に、軽い皮膚炎のために訪れた動物病院で
僧帽弁閉鎖不全症に罹っていることが発覚しました。
獣医師から「心臓の弁に亀裂が入り、心臓が肥大している」
「3ヵ月前のワクチン接種時には異常なし、したがって進行
が早いので心配」
「手術は不可能、完治はしない」
「今後は血管拡張剤、鎮咳薬などで病気の進行を抑える」と言われ、
重苦しい心で帰宅しました。
その日から投薬が始まったのですが、2日後から嘔吐、腹痛、血便の
症状が出始め、胃腸炎と診断され更に薬が増えました。
1週間後、モモを連れて行かれる距離にアニマルホメオパスの先生が
いらっしゃることを知り、相談会の予約をしました。
相談会の前に、あらためてモモの病歴やワクチン接種歴などをホメオ
パシー質問表に書き出す作業の中で、いろいろな事が見えてきました。
8年間、毎年ワクチン接種はしてきました。小さい頃からワクチン接種
をした晩には必ず少し熱を出すため、獣医師と相談のうえ、6歳からは
8種から6種に変えました。
10ヵ月で避妊手術。2週間後に膝蓋骨脱臼。徐々に両後脚とも常に脱臼
状態になり、脚をかばうようにお尻を振りながら歩いていました。
6歳のときには、突然後脚不全になり椎間板ヘルニアと診断され、強い
ステロイドの注射を数回打ち、その後段階的にステロイドを減らして
いく治療を受けました。
この治療ですぐに歩けるようにはなりましたが、1ヵ月後に胃腸炎を
起こし、注射と投薬。その翌年には急性膵炎になり、また薬で治療。
数ヵ月後にワクチン接種。
ところが接種後徐々に元気がなくなり、疲れたような顔をして散歩中
に座り込むことが多くなりました。
こんなモモの姿を見て、私の中には、ステロイドの強い薬剤が入った
モモの体の中で何かが起きているのでは? という不安が常にありま
した。
そして8歳の秋、とうとう心臓疾患という重い症状が出てしまったの
です。
10月に入り1回目の相談会にうかがいました。
QXマシンを見事に操作しながら温かい言葉でわかりやすく説明して
くださる片上先生にお会いして、その晩家族で話し合い、モモの体は
ホメオパシーで治そうと決心しました。
相談会で処方された、ワクチンやステロイドの解毒のレメディなどを
飲み始めてから半月後、好転反応が出始めました。
腹痛で腹部を緊張させ訴えるような情けない顔をして一晩中ウロウロ。
翌日には腹痛が治まり、腸の粘膜とともに血便を出す。そして血便を
1回出したあとは元気になる。このような状態を繰り返しました。
話すことができないモモの苦しそうな表情に、家族皆不安になったこ
とも何回かありました。そんな時には途中相談をしてQXで現状を調
べていただき、頓服などの適切なレメディを処方していただいたりし
て乗り切りました。
辛そうな腸からの排出はほぼ半年断続的に続きましたが、その後は
急速に減ってきました。
12月に入り、今度は動悸が激しくなってきました。本人は特に苦し
そうではないのですが、そばに寄っただけで聞こえるほどの動悸が
約1ヵ月続き、1月中旬には急速に治まってきました。
突然始まる咳、鼻水、臭いのきつい涙、目やになどによる排出も、
少しの間続いては治まるという状態を繰り返しながら、徐々にその
頻度が減っていきました。
7回目の相談会から10日後には40度の高熱を出しました。
今までに経験したことのない高熱に動揺しましたが、片上先生の
「やっと熱の出せる体になってきましたね」という言葉に、大きな
山を一つ越えたという喜びが湧いてきました。
腸からの排出も山を越え、その他の好転反応も以前より穏やかに
なってきた5月末、8ヵ月ぶりに動物病院に行きました。その時
の簡単な健康診断ではモモの心音の異常は認められませんでした。
7月、今度は以前のヘルニアと同じような症状が戻ってきました。
腰が痛くて両後脚が使えず、伏せの姿勢のまま朝まで起きている
日もありました。
見るに見かねてQXでみていただきました。夜おそい時間でしたが、
片上先生は時間をかけて丁寧に調べてくださいました。
「過去の症状がぶり返しているのは、ステロイドの排出が順調にでき
ている証拠」だとわかり、オロオロしていた家族も、
『肝を据えてがんばろう!』 と一致団結。
この腰痛は10日間ほどで峠を越え急速に回復、20日後には道路の
溝を飛び越せるまでに元気になりました。
その後も唇に血腫ができたり、耳に脂肪腫ができたりと、予想もつ
かない好転反応がでましたが、だんだん余裕を持って見守れるよう
になってきました。
相談会11回目。ホメオパシーによる治療を始めて1年。
この1年で心身ともに癒されたモモは、表情も明るくなり眼力も
出てきました。
毛並みもよくなり、年齢よりかなり若く見られるようになりました。
見た目だけでなく、性格も大きく変わりました。
甘え上手になり、素直に自分からスキンシップを要求することも
多くなりました。
1年半経った今、水銀の毒の最後の押し出しをしています。
ステロイドなどの解毒と同時進行で、片上先生に処方していただ
いた腸のサポートやカルシウム吸収のサポートなどのレメディの
お陰で、今は胃腸の状態も良好。
膝蓋骨は脱臼したままですが、足腰も丈夫になり、こちらが気を
付けていないと、高い段差を軽々飛び越えてしまえるようになり
ました。
モモは、もうすぐホメオパシー治療から卒業できます。
たった1年半で卒業できるとは予想していませんでしたので、嬉
しいかぎりです。
モモは病院が苦手です。
今のモモの心臓を病院の精密検査で確認したいという気持ちもある
のですが、見違えるほど元気に毎日すごしているモモ自身が答え
なのではないかと思い、敢えて検査はしていません。
全面的に信頼できる片上先生に出会うことができ、あらゆる面で
支えていただき心から感謝しております」
「モモちゃんに初めて会ったのは2012年の10月2日でした。
当時8歳だったモモちゃんの既往歴や投薬、ワクチンの接種
状況をタイムラインに書き出してみると、7種、8種のワクチ
ンの接種を毎年きっちりこなしていました。
几帳面なオーナーさんは、それが愛犬のためとばかりに頑張
って接種してきたのだと思います。
しかし、QXマシンによると、心臓の僧帽弁に亀裂が生じ、
開閉に問題が起きたのは、度重なるワクチン接種と、ステロ
イドによるものだという事でした。
6歳で椎間板ヘルニアになったときに、強いステロイドを3回
ほど注射したということです。
心臓肥大もみられるという獣医師の診断でしたが、多量なステロ
イドの投与は、心臓肥大や心臓疾患を引き起こすことが一般によ
く知られています。
そこで、臓器のサポートをしっかりしながら、ワクチンとステ
ロイドの解毒を行っていきました。
好転反応では、高熱や血便を繰り返し、不安な夜もありましたが、
オーナーさんによる適切なレメディーのセルフケアや、途中相談会
で乗り切ることができました。
心臓疾患のケースは、悪化=死につながる危険性を含んでいます
から慎重にかつ、迅速なレメディー選択が必要です。
犬は、人間の4~6倍速で生きています。
ですから、症状が進むのも早く、悪化したと思ったら躊躇している
時間はなく、即対応しなければなりません。
そんな中、ホメオパシーだけでここまでモモちゃんが元気になれた
のは、ちょっとした変化を見逃さない、オーナーさんの勘の鋭さ
や、ホメオパシーに対する勉強熱心さにあったと思います。
2013年の11月ごろには、QXマシンで診る限り、僧帽弁
の問題はほぼ改善し、心臓の肥大も改善しているという事。
実際に獣医師の健康診断でも心音の異常はないという診断だった
ので、ぜひ精密検査を受けていただきたいところですが、病院に
行くと舌がチアノーゼで紫になるほど、パニックになるモモちゃ
んのストレスを考えると、『これだけ元気になったのだから…充分
です』というオーナーさんのお気持ちもわかります。
また症状が改善して身体が健康になっただけでなく、モモちゃん
の性格に劇的な変化があったのも、オーナーさんも私も驚くところ
でした。
初めていらしたときは、『人生に疲れました…』というような憂いを
おびた目でため息をつき、じっと座っているイメージだったのに、
今は写真のようにキラキラした瞳で、活発で好奇心旺盛。しかも
素直に、自分からすり寄って甘えることができるようになったの
です。
犬の7、8歳は、人間でいう40代くらいの中年期で、大きな病が
発症しやすい時期です。
中年期のワンちゃんといえども、こうしてキャラも変わり、心と
身体の両方を癒すことができるホメオパシーは、やはり素晴らし
いなと思いました。
大切な家族である、愛犬や愛猫たちの健康もホメオパシーで
守ってあげられるといいですよね。
ホメオパシーは症状に対して、レメディーを選択するのですから、
原則的にペットも人間も処方に大きな違いはありません。
キットをお持ちの方は、日常の様々な症状に、セルフケアで
ぜひ実践してみてください。